眠らない街の片隅でひっそりとオープンするバー。
そのバーのチラシを手に取ったあなたは、不思議な魅力に惹きつけられ店を訪れる。
しかし、風格のある扉を前に立ち尽くした。
一見何気ない扉が、あなたにはとても大きく見えた。
そうしているうち、バーから現れた小洒落た紳士が声を掛けてきた。

「やあ。君はどうやら初めてのようだね。思い切って一歩踏み出してごらん」

謎の紳士に背中を押されたあなたは、期待と不安を胸に新しい世界への扉を開くこととなった。

ここはStand bar 777、あなたが通っている、東京ミステリーサーカス内にあるカクテルバーだ。
いつものようにカクテルを楽しんでいると、バーテンダーのサエコさんが話しかけてきた。
「いつも来ている田中くんってお客さんいるでしょ？お手紙をもらっちゃったんですよ」
「ラブレターですか？」
とからかうあなたに余裕のサエコさんはしれっとあなたにその手紙を渡して言葉を続ける。
「悩み事があるようなんです。助けてやってくれませんか？」

1日の予定を終えたあなたは、今日もバーで一息をつく。
カクテルを片手に見つめる先には、さまざまなボトルが整然と並んでいた。
カウンターから眺めているだけでも楽しめるその光景は、心地よい空間を見事に演出していた。
その中でもひと際目立つボトル。
それにはどういうわけかフタに鍵がかけられていた。
不思議な魅力を持つボトルにすっかり興味をそそられたあなたは、そのボトルを注文してみることにした。